耳を覆うようにして装着するヘッドホンは、持ち運びやすいワイヤレスタイプとケーブルで接続する有線タイプがあり、特にソニーを代表とするノイズキャンセリングヘッドホンが近年人気を集めています。そんな多種多様なヘッドホンを詳しく紹介します。
目次
ヘッドホンとは
ヘッドホンの種類
ヘッドホンの選び方
おすすめのヘッドホン
ヘッドホンの接続端子の種類
ヘッドホンアンプは必要?
ヘッドホンのノイズ対策とは
おすすめのヘッドホンメーカー
おしゃれなヘッドホン
まとめ
ヘッドホンは、音楽や音声を個人で聴くための機器です。ヘッドホンの装着面に耳を覆うようにイヤーパッドが設置されており、外部の音を遮断して音声を聞くように設計されています。有線とワイヤレスタイプがあり、高音質で接続が安定した有線、ケーブルが無く、利便性の高いワイヤレスといった特徴に合わせて選択します。
また、デジタル技術を用いて周囲の音を遮断するノイズキャンセリング機能やスマホアプリを使用してEQ設定を変更できる機能、空間オーディオを搭載したワイヤレスヘッドホンも登場しており、近年人気を集めています。
ヘッドホンとイヤホンは共に音楽を聴くための機器ですが、ヘッドホンは耳を覆って装着して音を聴きますので長時間の使用でも快適な装着感が得られますが、サイズが大きいため荷物になります。
一方で、イヤホンは耳の中に挿入するインイヤータイプが主流となっており、コンパクトで携帯性が高く、耳の穴を塞いで周囲の音を遮断するためより細かい音を聴くことができますが、長時間リスニングする場合は疲れやすいといえるでしょう。
ヘッドホンにはいくつか種類があり、使用用途や得意性によって選択できます。それぞれ解説していきます。
ワイヤレスヘッドホンは、その名の通り無線(ワイヤレス)接続ができるヘッドホンのことです。ケーブルがないため手軽に持ち歩いて楽しみたいという方におすすめです。
▼ワイヤレスヘッドホンのおすすめは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
【2025年】ワイヤレスヘッドホンのおすすめ20選を価格帯別に紹介
» こちらの記事を見る
有線ヘッドホンは、再生デバイスからケーブルを介して音を届けるヘッドホンです。
ワイヤレスヘッドホンと有線ヘッドホンの違いは、簡単に言うとケーブルがあるかないかの違いとなりますが、ワイヤレスヘッドホンは、Bluetoothで音楽信号をやり取りする際にはデータ量をなるべく少なくするために「人間には聴こえない、あるいは聴こえなくても問題ない」とする部分の音の帯域をカットしています。そのため、有線ヘッドホンの方が音質としては有利といえるでしょう。
【2025年】有線ヘッドホンのおすすめ20選!専門店スタッフが厳選
» こちらの記事を見る
モニターヘッドホンとは、レコーディングスタジオや音楽スタジオなどのプロの制作現場や、自宅で演奏を録音したり、編集したりするDTMなど、あらゆる音楽制作のシーンで正確な音をモニタリングする(作った音をチェックする)ために使われるヘッドホンのことです。
▼モニターヘッドホンのおすすめは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
【2024年】モニターヘッドホンのおすすめ21選!専門店スタッフが選び方を解説
» こちらの記事を見る
ゲーミングヘッドホンは、主にゲームプレイに最適な音質・機能を搭載したヘッドホンのことです。オンラインで通話するためのマイク付きや位置関係が重要となるFPSゲームプレイ向けの定位感に優れたモデル、臨場感を再現するための「空間オーディオ」対応の製品もあります。
密閉型ヘッドホンは、ハウジング(耳を覆うイヤーカップ部分のこと)が密閉されているヘッドホンのことをいいます。音漏れしない・低音がしっかり表現される・音場が狭いといった特徴があり、周囲の音をカットするノイズキャンセリング機能搭載のモデルは主に密閉型が採用されています。
開放型のヘッドホンは、ハウジングにメッシュなどの加工がされており、密閉されていないヘッドホンのことをいいます。開放型は音が外に抜けるので、閉塞感が少なく、自然な音の広がりや立体感のある音が楽しめます。長時間音楽を聴いても疲れにくいのも特徴です。
ヘッドホンは、用途や形状によって音質も特徴も異なります。ワイヤレスヘッドホンは、利便性が高く、手軽に音楽や映像を楽しみたい方におすすめです。
一方で、自宅でしっかりと環境を整えた上でじっくりと長時間音楽や映像作品を楽しみたいという方は音質面で有利な開放型の有線ヘッドホンがおすすめです。
ノイズキャンセリング機能は、周囲の音がカットされるため音量を上げ過ぎなくてもクリアな音質で聴き取れるので耳にも優しいというメリットもあり、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン、ヘッドホンを選ぶ方が増えています。
▼ノイズキャンセリングヘッドホンのおすすめは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
最強ノイズキャンセリングヘッドホンのおすすめ15選!選び方のポイントを解説
» こちらの記事を見る
▼ヘッドホンの種類・選び方については別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ヘッドホンの種類と選び方をオーディオ専門店スタッフが解説
» こちらの記事を見る
ヘッドホンの種類と選び方を紹介しましたが、その用途によっておすすめしたいヘッドホンは異なります。好みの音質であればロングセラーの有線ヘッドホンも選択肢に入りますし、ノイズキャンセリングやEQ設定をしたいといった場合は最新のワイヤレスヘッドホンがおすすめです。
▼イヤホン・ヘッドホンなど多彩なオーディオ機器が試聴できるイベント「秋のヘッドフォン祭2024」で実施したアンケート結果をもとに、オーディオファンが選んだ「おすすめのワイヤレスヘッドホン」トップ10を、別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
オーディオ好きが選んだ!おすすめのワイヤレスヘッドホンランキングベスト10
» こちらの記事を見る
ケーブルは、再生デバイスとイヤホンを接続し、音声信号を伝送します。その再生デバイスによって対応の接続端子が異なりますので、事前に確認をしましょう。基本的な接続端子を紹介します。
最もポピュラーな接続端子は、3.5mm(ステレオミニ)ジャックです。左右チャンネルを個別に送信する3つの接触ポイント(先端、リング、スリーブ)を持ち、コンパクトで汎用性が高く様々なデバイスでの使用が可能です。
2.5mmバランス端子は、主に高音質のオーディオ機器で使用される小型コネクタです。左右の信号とグラウンドを個別に伝送することで、クロストークを減少させることでノイズのない音を伝送します。現在の小型デバイス向けのバランス接続端子は、4.4mmバランス接続が主流となっています。
ポータブルオーディオや据え置き型ヘッドホンアンプに多く採用されているバランス接続端子です。主にポータブル機器で使用される3.5mmステレオミニのバランス対応版ともいえるでしょう。
XLRは業務用機材で多く使用されているスタンダードなバランス接続端子です。キャノンコネクターとも呼ばれます。XLRは出力にオス端子、入力にメス端子が使われます。
ヘッドホン用のバランス接続では、4ピンのバランス端子が多く採用されています。
▼バランス接続については別途記事で詳しく紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
バランス接続とは?バランス接続の仕組みと特徴を解説
» こちらの記事を見る
音声信号を増幅させたり、音量を調節したり、音質を向上するためのアンプにはたくさんの種類がありますが、中でもヘッドホンアンプはヘッドホンに特化したものです。十分な出力とノイズの軽減を考慮した専用設計になっているため、ヘッドホンの音質が向上します。
特にリスニング向けの高音質なヘッドホンの場合は、本領を発揮するためにヘッドホンアンプが必要となります。
▼ヘッドホンアンプの必要性については別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
高音質に変わるヘッドホンアンプの効果
» こちらの記事を見る
ヘッドホンのノイズの主なノイズ・雑音の原因は、ヘッドホン側のケーブルの故障、接続端子の不良、タッチノイズとパソコン・オーディオ機器側のサウンドカードの不具合、音割れ、ドライバーの不具合などがあります。
▼ヘッドホンのノイズ対策については別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ヘッドホンのノイズの原因と対策
» こちらの記事を見る
国内外を問わず、数えきれないほど多くのヘッドホンメーカーがあり、その特徴や音質はメーカーによってさまざまです。代表的なヘッドホンメーカーを紹介します。
ソニーのヘッドホンはカジュアルに楽しめるモデルからプロ向けモデルまで用途やデザインに応じて多数展開しています。世界初のデジタルノイズキャンセリングヘッドホンの発売以降、ノイズキャンセリング技術においても市場を牽引するメーカーのひとつです。
▼SONYのヘッドホンは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
SONYのおすすめヘッドホン12選!特徴と用途に合わせた選び方を解説
» こちらの記事を見る
ゼンハイザーはドイツの音響機器メーカーで、世界トップクラスを誇るオーディオ技術によって気軽に音楽を楽しみたい方から業界のプロまで多くの支持を集めています。中でも世界で初めて開放型を採用したHD 414は世界中で大ヒットしました。
▼ゼンハイザーのヘッドホンは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ゼンハイザーのヘッドホンおすすめ12選 特徴や選び方を解説
» こちらの記事を見る
オーディオテクニカは、レコード用カートリッジメーカーとして1962年に設立された、いまや日本を代表するオーディオアクセサリーメーカーです。ユニークな製品が多いのも特徴のひとつ。カジュアルからゲーム向け、高級ヘッドホンまで幅広く商品を展開しています。
▼オーディオテクニカのヘッドホンは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
オーディオテクニカのヘッドホンおすすめ13選!特徴を解説
» こちらの記事を見る
マーシャルは、世界を代表するイギリスのギターアンプメーカーです。そのマーシャルブランドが2009年にヘッドホンとスピーカーの開発をスタートし、オーディオ製品を次々に発表。特にヘッドホンは、デザイン性の高さと重厚感のあるサウンドで若い世代を中心に広く受け入れられています。
▼マーシャルのヘッドホンは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
マーシャルワイヤレスイヤホン・ヘッドホン・スピーカーのおすすめ13選!特徴や選び方を解説
» こちらの記事を見る
▼おすすめのヘッドホンメーカーは別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
ヘッドホンメーカーおすすめ16選 特徴を解説
» こちらの記事を見る
おしゃれなヘッドホンは男性・女性に関わらず人気があります。身に着けるためヘッドホンは、ファッションとしても重要なアイテムとなります。そのスタイルによってさまざまですが、手軽に持ち歩けるワイヤレスヘッドホンが特に人気です。
▼おしゃれなヘッドホンを別途記事で紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。
おしゃれなヘッドホンのおすすめ14選!選び方のポイントを解説
» こちらの記事を見る
ヘッドホンの選び方や種類、おすすめのヘッドホンについて解説しました。ヘッドホンは音漏れせず、低音の響きを重視したいのであれば密閉型、閉塞感が無く音の広がりを楽しみたいのであれば開放型など、用途や好みの音質などによって種類が異なります。
この記事で紹介した内容を参考にぜひお気に入りのヘッドホンを見つけてください。